20070530 20070931 授業メモ UNIX搭載コンピュータ
UNIX搭載コンピュータ

ケン・トンプソンらがUNIXのアイデアをインプリメントした最初の マシンはPDPー7だった。
つまりミニコン(ミニコンピュータ)である。
その後、PDP−11/45あたりの(ちょっと高性能な)ミニコンに 載せ、これが大ヒットする。
その後、VAX-11に載せ、これが主流になる。
いずれもDEC社製のコンピュータ。
DECは「ミニコン界のIBM」と言われてた。
私が使ったのはPDP-8とPDP-11とVAX-11/60あたり。
情数で(つまりは東海大で)最初に導入したUNIXマシンはMicro-VAXである。
その当時は電話回線を使って、UUCPでJUNET(日本の実験的インターネット)に接続した。
Apple][やVT-100を端末にして、シリアル回線(20mA)で本体(VAX)とつなぎ、 なんとか4人まで同時にサポートした。ゼミの人数より少ないのでうばいあった。
UNIX は始めこそアセンブリ言語で書かれていたが、 ポータビリティと拡張の容易さを考えてCという言語をこのために開発し、 そのCで書かれていているので、ポーティングが容易だったこともあり 他社のコンピュータ製品にも載っていく。
日本ではソニーがUNIX用ワークステーション(SONY/NEWS)を発売し、 これに載っていたOSはBSD/UNIXである。
これを開発したのはSRAという会社。(当時、UNIX開発してる 会社はSRAしかなかった)
これが割と安い値段で出たので、ものすごく売れた。
UNIX人口も増えた。
アスキー出版が「ユニマガ」(UNIX MAGAZINE)を発刊した。これも執筆者は ほとんどがSRAの社員だった。
数学科出身の坂本文もUNIXに触れたのは会社に就職してからである。(SRAではない 会社。DCLだ。)
その後、パーソナルコンピュータ(PC)がどんどん高性能になる。
UNIXは当時のPCには載せられないくらい大きいものであったが そのうち、PCがどんどんと性能があがり載せられるようになる。
いまではWindoze搭載PCにもLINUX(種類はたくさんある)を載せ替えられる
たとえばLinux-Zaurus(SHARP)のように PDA(Personal Digital Assistant)にも載ってるし、
今年11月発売に延期となったソニーのPS3もLINUXが搭載される。 CPUチップはCELLで、ほとんどスーパーコンピュータである。
ほかにも、NASとよばれるHDにもLINUXが載っているし、
ケータイにもLINUXやTRONのOSが載っている。
かわいらしいOpenBlockSSというマイクロサーバもある。
東芝のHDD-DVDレコーダのRD-X6。これもLINUX